▼新年賀詞の異変

「新年賀詞」放送は多くの日本人には馴染みが薄いと思いますが、中国の国家主席が毎年大晦日に、迎える新年にむけての祝事を述べる放送です。
江沢民~胡錦濤~習近平と、毎年行われています。
その放送は周辺国など世界中が気にしており、来年の中国が何をやらかそうとしているのかに注目が集まります。
その放送ですが、昨年末の「新年賀詞2025」に異変が見られました。

胡錦濤前国家主席の時代は金屏風を背景に立位で演説する様式でした。
上の画像に載せていない2007年以前も同様の様式です。
習近平国家主席時代になると、執務室での座位での演説様式になりました。
2017年のみ胡錦濤前国家主席のような絵屏風背景の立位姿勢ですが、基本的には執務室内での座位という様式で撮影されていました。

中国はこういった様式にとても深い意味を持たせるメンツの国であるため、調度品や書籍、その他のカメラに映る一つ一つに最新の注意を払っています。
従って、チャイナウォッチャー達は隅々まで調べて、前年との違いや同じであったこと、それがもたらす意味を深く追求しています。
それが、2024年12月31日の放送「新年賀詞2025」では驚きの事態が発生しました。

執務室でも書斎でもない部屋に大きな万里の長城が描かれた背景、そして何も置かれていない長机、中国国旗のみ、というシンプルなもの。
中央政府高官とを繋ぐホットラインである赤電話も消えている。
家族写真や記念写真などの個人的なものも一切排除されています。
これが一体何を意味するのか?

昨年中頃に「習近平失脚」がほぼ確実視されていましたが、中国国民向けに少しずつ地ならしが始まったのかもしれません。
今年の「新年賀詞2025」について、チャイナウォッチャー達の解釈を待ちたいと思います。

正憲
▼未知・陰謀

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です