◆バリ島の今後~未来

年末年始のご予定は?
正憲は海外で年越しをすることが多いです。
主に東南アジアですが、毎回の検討で台灣は候補になります。
しかし最終的には外れるわけですが、それは気候が沖縄と変わらないか、下手すれば臺北なんか沖縄より寒いからです。

温かいところで過ごしたいわけですよ。

2016年12月末に、初めてバリ島に行きました。
当初は年末年始海外の予定は立てていたわけではありません。
秋頃に沖縄ゲイ掲示板を見ていましたら、「ヌードヨガ参加者募集」のお知らせがありました。
海外でのリトリート募集で、その宿泊地がバリ島だったのです。

初のバリ島は香港航空のトラブルなど始めこそ前途多難でしたが、楽しい滞在になりました。
今はもう閉鎖されましたが、当時はゲイ向けのホテルやヴィラが数ヶ所あり、初バリ島はその中でも一番大きかったゲイ専用ホテル(表向きは男性専用ホテル)でした。
思い出しても、良い滞在だったと思います。
今日の本題でもありますが、のちに誕生したジョコ・ウィドド政権によるイスラム化推進で、バリ島のゲイアクティビティはことごとく衰退していくことになります。

□出典[YouTube

バリ島(バリ州)が属するインドネシアは世界第4位の人口があり、最大のムスリム国です。
アチェ州のようにシャリア法を刑法にする過激な州を含む大きなイスラム教の国ですが、バリ州だけはほぼ全体がヒンドゥー教です。
しかし、国家として法律を決めるにあたり、そのほとんどはイスラム教の考え方に基づいて決められるため、バリ州はヒンドゥー教であってもその影響を受けてしまうわけです。
インドネシアは比較的緩いムスリム国と言われていましたが、2014年に誕生したジョコ・ウィドド政権は徐々にイスラム色を強める政策を打ち出していきました。

LGBTの聖地と言われたバリ島も、2018~2019年頃から中央政府の指示を受けた州政府によるイスラム化政策が進んでいくこととなります。。
正憲がこよなく気に入っていたSpartacvs Hotelもこの時期に「土地設備の契約更新不成立」を理由に閉業になりました。
今年に入って、2ヶ所の「男性専用」ヴィラと「LGBTフレンドリー」ヴィラが閉業になりました。
コロナ禍の影響だけではない変化が今の続いています。

上の記事に、バリ島を取り巻くインドネシアの変化が詳細に書かれています。
2022年の記事なので若干古いですが、状況は今もおおむね変わっていないと思います。
シャリア法に基づいてLGBT迫害が続くアチェ州も過激な状態が続いています。
インドネシアが緩いムスリム国から厳密なイスラム化に進んでいるのは、ISISなどの原理主義の台頭も影響したと思われます。

バリ島を覆うイスラム化の波も、ヒンドゥー教の大らかな雰囲気では抗えないようです。
少しでも穏便に経過してほしいものですね。
バリ島最大の訪問者(国)であるオーストラリアは、LGBTに比較的寛容な国です。
次の規模であるマレーシアやシンガポールは厳しいムスリム国家であるため、同国のLGBTにとっては逃げ場になっていた場所でもあります。

欧州のLGBT解放やDEIの動きはやや過剰な面が大きく、その反撥が起きているのも事実。
中東では引き続きLGBT抑圧は強く、アジアでも一部の国で締め付けが強くなりつつあります。
インドネシアの新政権がどのような方向に向かうのか、注視していこうと思います。
以前のような緩く寛容な国・島であってほしいですし、LGBの人たちもその地域の慣習に従って、過度のDEIを押しつけないように滞在することが大切と考えます。

バリ島のゲイ情報は上の『ゲイ旅』サイトに載っています。
東アジア~東南アジアをメインに、複数の国や地域の情報が載っており、旅行の際に役立ちます。
ただROMるだけでなく、旅行に行った際には最新情報をクチコミすることで、更に情報の精度が上がります。
皆さん、積極的に情報を書き込んでいきましょう。

那覇発シンガポール行きの新路線が12月15日に就航しました。
那覇からデンパサールへもJetstar★のときと同じように短時間移動が可能になります。
一時は諦めていたバリ島旅行ですが、状況を見ながら再考しようと思います。
Scootの運行状況や欠航率、トラブル発生率などの情報収集をしているところです。

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正憲
◆旅游・郷土

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