<2>外出自粛について
この記事は以前にLINEのタイムラインに載せた内容の備忘録です。
最新の内容ではなく、私見も含まれるのでその点をご了解下さい。
常に最新の情報を入手するように心掛けて下さい。
[令和2年4月23日 LINEタイムライン掲載]
武漢肺炎ウイルスの蔓延について、一番の対策として挙げられているのが「不要不急の外出」の自粛です。
今さらながらですが、どうして人と接しないように提言されているのか解説します。
国民全体の状況を【図A】に示します。
国民の一部には発熱や喘鳴、呼吸苦、身体痛などの症状を有する群があります(緑枠)。
症状がある人の一部は保健所や医療機関の指示で『PCR検査』を受けることができます。
PCR検査を受けた人のうち、2割弱程度の人が《PCR陽性》となり、残りは《陰性》です。
【図B】に示す、症状がある人でPCR検査陽性の人が「新型コロナウイルス肺炎(武漢肺炎)」と診断されます。
【図C】に示すような、症状が無いか、喉のイガイガやちょっと怠い程度の症状しかないにも関わらず、PCR検査をすると《陽性》になる群があります。
このような人たちを「不顕性感染者」または「無症候感染者」と呼びます。
日本では全例検査されていないためデータがほとんどありませんが、海外の報告ではこういった無症状の感染者が7~8割ぐらいいるとされています。
発症者 + 無症状感染者 = コロナ感染者
無症候感染者や不顕性感染者は自身には症状がないにも関わらず、ウイルスを他人にうつす可能性を持っています。
特にこの武漢肺炎ウイルスは感染力が強いため、本人は無事でも、うつされた他人が発症する可能性があります。
最悪は死に至ります。
「症状がない=感染していない」とは言えない状態なのです。
ですから、症状のない人も不要不急の外出を控えて、万一「無症候感染者」としてウイルスを保持していたとしても他人に感染させる機会をなくしたい、と提言されているわけです。
コロナ感染者の7〜8割と言われる無症状感染者が知らず知らずに他人にうつすことを防ぐことができたら、新型コロナウイルス感染症は早期に終息していくと考えられています。
集団免疫を獲得できるまでは、この対策がとても重要だということです。