★ゲイを自覚したきっかけ
思い起こせば、中学ぐらいから男性に興味があったようです。
ゲイという自覚はなく、オカマと言われることに傷ついていた時代。
思い出したくない期間でもあります。
隣のクラスのヒロシ君にとても興味を持っていました。
はっきりと自覚したのは高校1年生のとき。
当時は体調が悪く、通院の日々。
たまたま通院がない日に、塾に通うためにバス停に向かいました。
目の前で1本逃してしまい、次のバスまで25分ありました。
運動も兼ねて、一つ手前にバス停まで歩くことに。
バス停に着くとさすがに疲れ、暑さで参ってしまいました。
バス停のそばに本屋があったので、そこで涼むことに。
持病のせいで、立ち読みができません。
本や雑誌をブラブラと眺めながら、汗が引くのを待ちました。
ふと、ある1冊が目にとまりました。
綺麗な絵が描かれた厚手の雑誌です。
白いTシャツにジーンズの若者がたたずむ様子の絵。
名前は『さぶ』
ビニールがかけられ、中を見ることができません。
通院の残金を貯めていたので、ちょっとだけ小遣いがありました。
綺麗な絵なので中を読みたくなり、買ってみることにしました。
バス停のそばで、そこそこ人の出入りのある本屋さん。
今思えば、かなり度胸のいる行動を取っていたのですよ😅
しばらくして、バスがやって来ました。
客がほとんど乗っていなかったで座れて安心。
塾までは30分ほどの乗車です。
買ったばかりの本を袋から出し、ビニールを破って開いてみた。
キャァーーーーーーッ😱😱😱
そこには、六尺姿の“兄貴”の写真がずらり😲
「なんてものを買ってしまったの😭」
その時初めて周りの目線を気にしました。
変なエロ本を買ってしまったウブな高校生の構図。
家に持ち帰り、机の引き出しの奥にしまいました。
1週間は開けなかった。
心を落ち着けて、再び読んでみることにしました。
官能的な写真に興奮し、同性愛についての真面目な読み物にも隅々まで目を通しました。
『自分はゲイなんだ』
拒絶感はなかったです。
今でもそれはないですね。
当時もほぼ全くと言っていいほど、拒否感は無かった。
受け入れていたかというと、どちらかというと安心感だったように思います。
それまでは自分が何者か分からなかったから・・・・・。
当時は衝撃的なゲイ自覚でしたが、今となっては大した経過ではなかったように思えますね😅
雑誌を通してゲイの存在を知り、自覚したのが15歳。
その後、自分以外のゲイに初めて会ったのは19歳です。
4年間は雑誌の情報だけでした。
『さぶ』以外に、『薔薇族』や『アドン』も読みましたよ。
初めて『さぶ』を買った本屋さんは、区画整理のため数年前に廃業になってしまいました。
『 マッチョ写真集 Muscle Model Japan 19 』